ヴィエリチカ岩塩坑

世界最古の岩塩坑

ヴィエリチカ岩塩坑
ヴィエリチカ岩塩坑 聖キンガ礼拝堂

ポーランドの南部、かつてのポーランド王国の王都であったクラクフの南、ヴィエリチカにある「ヴィエリチカ岩塩坑」は、1044年に開かれたという「世界最古の岩塩坑」として知られる場所。全長300キロメートル以上、地下327メートルにまで及ぶ広大な規模を誇る岩塩坑で、採算と安全性の問題により1996年に採掘が中止されるまで、岩塩を生産していました。その歴史の長さと規模、内部の美しさと荘厳さなどが評価され、1978年には、世界で最初に登録された世界遺産12件のうちの一つとして、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

このヴィエリチカ岩塩坑の最大の特徴は、数多の坑夫達が信仰の証として仕事の合間を縫って自ら彫り上げた様々な彫像や彫刻に坑内が彩られているということ。観光客が入れるよう整備された地下135メートルまで続く、全長3.5キロメートルの坑道を中心に諸所に点在する、神話や歴史上のシンボルをモチーフに彫られた彫刻はまさに圧倒的。

特に地下101メートルの場所にある「聖キンガ礼拝堂」は、礼拝堂の祭壇、壁、床などの大きなものから装飾などの細かいものまで岩塩を彫って作り上げられており、その巧みさと緻密さ、美しさにはただただ目を見張り、息を飲みます。

これらは、落盤事故など常に危険にさらされていた坑夫たちが、日々の安全を祈って作ったと言われているもの。大自然が作り上げた文字通りの「自然の結晶」と、人間がこつこつと作りだした「血と涙と汗の結晶」とが絶妙に相まって、不思議で壮麗な異空間を作りだしています。

長い歴史を誇るこの岩塩坑には、歴史的に名を知られる多くの著名人・有名人も訪れており、例えばニコラウス・コペルニクス、アレクサンダー・フォン・フンボルト、ドミトリ・メンデレーエフ、といった学者や、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、ロバート・ベーデン=パウエル、といった詩人・作家、イグナツィ・パデレフスキなどの作曲家、演奏家、ビル・クリントンなどの政治家、はたまたカロル・ヴォイティワ(後のヨハネ・パウロ2世)といった人々など、分野や年代、国籍、性別などを問わず、世界中から沢山の人々がやってきています。

ヴィエリチカ岩塩坑
地底湖

ヴィエリチカ岩塩坑の基本情報

名称: ヴィエリチカ岩塩坑 Kopalnia soli Wieliczka
所在地: Daniłowicza 10, 32-020 Wieliczka, ポーランド
営業時間: 07:30~19:30 (4月1日~10月31日)  / 08:00~17:00 (11月2日~3月31日) / 8:00~18:00(12月26日~1月4日)
料金: 89 PLN
ウェブサイト: http://www.wieliczka-saltmine.com/
お出かけの際には必ず最新情報をご確認ください。

ヴィエリチカ岩塩坑 地図

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